FFT－S工法
開削が要らない管更生工法です。特殊ライナーに硬化性樹脂を含浸させた材料を既設管きょの中へ引き込み蒸気で硬化させることで、強度がありかつ平滑なFRPパイプを形成します。ライフラインが輻輳している場所、開削により交通傷害が起こりそうな場所での布設替えに有効です。
FFT-S工法とは
FFT-S工法（Field Fabricated Tube-Steam Method）は、特殊ライナーに硬化性樹脂を含浸させた材料を既設管きょの中に引込み蒸気で硬化させることで、強度がある平滑なＦＲＰパイプを形成し管きょをリニューアルする工法です。
下水道管きょの整備は日々進み、全国的に下水道普及率が向上している一方で、老朽化などで破損や劣化した下水管きょも増えています。このため、計画的な改築・修繕を行い延命化することが必要になっています。しかし、水道、ガス、電力、通信などのライフラインが輻輳していることや交通障害を考慮すると開削による布設替えは困難な状況です。そこで、これらの問題を解決するために、非開削による管更生工法『ＦＦＴ-Ｓ工法』が開発されました。
特 徴
非近接施工ができる
施工車とマンホールとの間に距離（ホース延長距離）があっても、施工できる。
狭隘道路、高低差のある場所での施工が可能
小さな占有作業帯
更生管は強靭（G)
更生管単体は、下水道用硬質塩化ビニル管より管厚が薄くとも同等以上の偏平強度を有し、 さらにその材質は、同等以上の機械的性質を有する。
臭気が少なく、周辺環境に配慮した材料
ガスバリアー性に優れた アウターフォイルとインナーフォイルで覆われているのでスチレン臭が少ない。
施工方法
管きょ内洗浄
高圧洗浄により、既設管きょ内を洗浄・清掃する。
管きょ内TV調査
TVカメラで、施工前の既設管きょ内の状態を検査確認する。
スリップシート引込み
スプレットシートをがい既設管きょ内に引き込む。
ライナー引込み
器脂含浸ガラスナイナーをウインチを用いて、既設管きょ内に引き込む
プラグ装着
樹脂含浸ガラスライナーの管口両側をマンホール内で切断し、プラグ装着後、蒸気ホース、センサー類を接続する。
加熱硬化
樹脂含浸ガラスライナーを空気圧で拡張させた後、蒸気と空気を混合した安定の湿度と圧力の熱風を供給し、硬化する。
冷却／プラグ取外し
空気のみを送り、管きょ内を冷却する。マンホール内部の更生管をディスクグライダーなどにより切断し、プラグを取外す。
インナーファイル除去
インナーファイルを牽引、反転により除去する。
取り付け管口穿孔
取付管口がある場合には、穿孔機により取付管口を穿孔する。
管口仕上
硬化した更生管の管口を系パテ状接着剤などにより、仕上げる。
検査
硬化した施工完了の状態をTVカメラなどにより検査する。
FFT-S工法
マグマロック工法
ASS工法
その他